大関豪栄道(32=境川)が西前頭2枚目千代の国(九重=28)を寄り切りで下し、3勝2敗とした。

 まわしを触らせず、力勝負で寄り切った。「内容は良かった」と納得の様子。千代の国とは3戦3勝と相性は良いが、3日目に大関高安(28=田子ノ浦)を破るなど、波に乗る相手に警戒心を抱いていた。

 「前に出るしかなかった。向こうが突き放してくるから、こっちは(体を)つかせるようにした」

 先場所は、3勝5敗の9日目に「左足関節離断性軟骨炎で約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場。西の大関高安とともに、今場所をかど番で迎えている。

 大関陥落の重圧が掛かる中、5日目にしてようやく白星を先行させ、「今日の相撲を忘れずにやっていきたい」と気を引き締めた。