大相撲秋巡業は7日、千葉市の千葉ポートアリーナで行われ、関脇御嶽海(25=出羽海)が、この秋巡業5日目で初めて本格的な稽古で汗を流した。

この日最後のグループ形式の申し合い稽古で、大関栃ノ心、平幕の正代、佐田の海と土俵に上がった。栃ノ心には1勝5敗と現状では歯が立たなかったが、その他の2人には3勝1敗。合計10番取って4勝6敗で稽古を切り上げた。

当初は栃ノ心との三番稽古(同じ相手と勝敗に関係なく何番も続けて相撲を取る稽古)を行う予定だったが、巡業部でグループ分けが決められており、申し合いの形式となった。

いつもの巡業と比較すれば、早めの始動ともいえるが「(秋)場所が終わって1週間休んで、さらに1週間がたったので、ちょっとずつ慣らさないといけないので」と狙いを語った。久しぶりに相撲を取った感覚も「悪くはない。ちょっと腰が高かったかな(というぐらい)」と感触を口にした。

大関とりで臨んだ秋場所は、大関昇進の目安とされる11勝に届かず9勝止まり。ただ、御嶽海本人には焦る気持ちはないようで「この地位にい続ける限り、チャンスはいつでもある。今は底上げの時期。先は長い」と、地力をつける重要性を自分に言い聞かせていた。