大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が10日、東京・台東区の部屋で場所前最後の相撲を取った。

同部屋の十両貴源治と2番(2勝)、隆の勝と3番(2勝)、幕下力士らに全勝して計10番(9勝)。貴源治にまわしを取られても、強烈な左のいなしで形成を逆転する場面もあった。

9日に東京・江東区の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古では、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)に1勝8敗と大きく負け越した。「(横綱の重みを)肌で感じることができて、良い経験になった。あとは全体的なパワーやスピードが必要になってくる」。この日は前日の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、熱のこもった稽古を見せた。

初場所の初日が3日後に迫り「具体的な相撲を取るのは今日が最後。(12日には)土俵祭りもあるのでケアもしながら」と、本格的な稽古はこの日で締める。19年初の場所へ「自分の相撲を崩しちゃだめだし、そういう器用さもない」と、自慢の突き押しで九州場所に続く優勝を目指す。