西十両2枚目で新入幕を狙う炎鵬(24=宮城野)が白星スタートを切った。

過去2勝2敗の白鷹山を低く、潜り込む立ち合いから攻め続け、最後は左から鮮やかな下手投げを決めた。鼻血を出す激しい相撲を「立ち合いで相手の手が下から入って。突き放してくると思ったけど、過去に4度やってるし、考えて来ますよね」と振り返った。

今場所大勝ちし、新入幕となれば、大きな夢がかなうかもしれない。東前頭15枚目の兄弟子、石浦と一緒に、横綱白鵬の太刀持ち&露払いを務める-。「それが今の一番のモチベーションです」。白鵬もパーティーなど公の場で「自分の夢」と何度も公言、石浦とともに炎鵬にもハッパをかけている。炎鵬も「すごくいい流れで来ている。横綱には以前から『チャンスはつかまないとダメ』と言われています。今はいいチャンス」と言う。

体重もジャスト100キロで初日を迎えた。「大阪、おいしい店が多いんです。部屋の近くのハンバーグ屋さんはすごくサービスしてくれて、1品注文すれば、3品出してくれます」。モリモリ食べて、白星を重ねるつもりだ。