鶴竜は令和初の金星は許さなかった。立ち合いから大栄翔の突っ張りに上体をのけぞらせ、攻め手を欠いた。

だが一心不乱に前に出てきた相手を、タイミング良くはたき込み。相手に前のめりに手をつかせ、自身は「相手が落ちるのを確認した」と、余裕を持って残った。一見、辛勝のようだが、ヒヤリとしたか問われると「そういう意識がないということは余裕があるということ」と話した。