1場所での再入幕を確実にしている東十両筆頭の豊ノ島(35=時津風)が、今場所最後の相撲で黒星を喫し、8勝7敗で場所を終えた。

同8枚目の旭大星(29=友綱)と対戦。押し相撲に付き合う格好となり、力なく土俵を割った。押し出しで7敗目。14日目に、再入幕を確実にする勝ち越しを決めたこともあり「ホッとしちゃったかな。きのうの勝ち越しで、気の緩みがあったのかな? 応援してくれる人には申し訳ないけど、とりあえずケガのないように…と弱気になっていた」と素直に負けを受け入れた。

5度目の入幕となる7月の名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、今場所の反省材料を生かしたい。「後半にガクッと体力の衰えを感じた。スタミナ配分とか考えないとね」。来月は部屋の沖縄・宮古島合宿、熊本での個人トレーニングと約3週間、東京を離れ体を鍛え、名古屋に乗り込む。幕内力士だった3年前の名古屋場所前にケガをし、番付を落とし、苦節の幕下生活も経験した。その名古屋に関取として戻るのは、あのケガをした時以来、3年ぶり。名古屋のファンにベテラン健在を示したいところだ。