元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東幕下7枚目納谷(19=大嶽)が2番相撲で初日を出した。小柄な西幕下8枚目富栄(27=伊勢ケ浜)を粘り強く追いかけて押し出し。「我慢できて良かった。重心をしっかり足に残すことをイメージした」。横に動き回る相手にしっかり対応した。

この日の前相撲で、弟の夢道鵬(納谷幸成)がデビューした。前日11日の夜には「頑張れ」と声をかけた。敗れたものの「(相手に)苦手意識があったかもしれないけど、とにかく当たっていけたのは良かったんじゃないか」と話した。

実の弟で弟弟子。弟は上下関係を意識してしっかり敬語を使う。兄は「自分は気にしないけど、その方が外から見たらいい」。兄弟で切磋琢磨(せっさたくま)する。