日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が26日、代表取材に応じ、前日25日にぶつかり稽古などの接触する稽古が解除されたことについて「一段階進んだ」と話した。

すでに各部屋の師匠判断で接触する稽古は可能で、再開させている部屋もあった。芝田山広報部長は「部屋の親方同士が予防、体調管理をしないといけない。ちゃんとできないことには力士は出稽古できない」と、出稽古解禁に向けて、これまで通りの感染予防の徹底を求めた。

無観客開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)まで1カ月を切ったが、都内の新型コロナウイルス感染者数はここ3日連続で50人前後を推移しており、警戒を緩められない状況が続く。「第2波になりつつあると感じる。100人とかになってしまうのかと。協会としてはひとつひとつ段階を踏んでいきたい。力士が出稽古したい気持ちはよく分かるけど考えて部屋で稽古していってほしい」。7月場所に向けて調整する力士らに、理解と協力を求めた。

希望する協会員を対象に5月18日から6月12日まで行われた抗体検査の結果は、6月中に発表する見通し。芝田山広報部長は「(発表日は)まだ聞いていない。7月場所に向かって専門家の意見を取り入れながらやっていく。その中で協会として予防策、ガイドラインのとりまとめになっていく」と話した。