関脇御嶽海(27=出羽海)が自力で優勝の可能性をつなげられずに悔しがった。

照ノ富士(伊勢ヶ浜)に両上手を許し、強烈な圧力になすすべなく寄り切られた。「しっかり自分の相撲を取りきれなかった。悔しい」と言った。

部屋に関取は1人だけ。新型コロナウイルス感染防止のため、出稽古も禁止された中、難しい調整で迎えた場所だった。その中での11勝は「目標の2桁は達成できた」。横綱白鵬を破るなど優勝争いを盛り上げ、殊勲賞を獲得した。

再び大関とりへの起点となる。「来場所はその上を目指して頑張りたい」と早くも先を見据えた。