2敗で優勝争いのトップを並走する2人を、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は「優勝のチャンスはある」と見通した。

2敗同士の対戦で阿武咲(24=阿武松)を退けた新入幕の翔猿(28=追手風)については「翔猿は新入幕でしょう? 十両で苦労している分、精神的に強くなったんじゃないか。苦労した経験がね」と評価した。2番後に登場した若隆景(25=荒汐)と合わせて「2人とも体は小さいけど、動きが良くなっている。いい動きをしているし、精神的にも落ち着いている」と相撲内容と合わせて評価した。

この2人は12日目に、優勝争いの生き残りをかけて相星で対戦。勝った方は13日目以降、さらに上位との対戦が予想される。失うものがない、怖いもの知らずの優位さもあり、その存在は「不気味と言うより先頭を走っているからね。十分、優勝のチャンスはある」と話した上で「これから上と当たるだろうが、当てられる上位の方が緊張するんじゃないか」と話した。