大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)をかど番で迎える大関正代(29=時津風)が11日、途中休場した11月場所をあらためて振り返った。

新大関で迎えた同場所で、左足首を負傷して5日目に休場。負傷した要因を問われると「11月場所から始まってちょっと精神的に余裕がなかった。ギリギリの相撲があった。それがケガにつながったと思う」と分析した。現在は痛みもないといい「自分の体と相談して」相撲を取る稽古を再開するという。

この日は負傷した左足首にテーピングを施し、すり足やゴムチューブを使ったトレーニングで汗を流した。「今はジムに行ったらいけない。行きたいけど、今は変にトレーナーを呼ぶ訳にもいかない」と新型コロナウイルス感染拡大の影響で、トレーニング内容にも変化。今は「YouTubeがあるので、いろんな情報を見られる。いいものを探してやってみて、自分に合うものをって感じです」と動画サイトを有効活用している。

新型コロナの影響で、年末年始の地元・熊本への帰省は自粛する。それだけに「餅つきでも部屋でできたらいい。みんないるのなら餅つきぐらいしたいです」と、部屋関係者らとの餅つきを希望した。時津風部屋では年末年始に餅つきをする習慣がないという。部屋付き親方の井筒親方(元関脇豊ノ島)も「俺もいいと思う。コロナでこんな時期でみんな部屋にいる訳だし」と、つかの間の息抜きになれば、という思いをみんなが持っている。