西前頭筆頭の大栄翔が自己最速で2桁白星に到達し、首位を守った。3敗の明生を下して2敗をキープ。まわしを取られて苦しい展開となったが、土俵際で逆転の突き落としを決めた。物言いがついたものの、行司軍配通り。前日11日目に2敗目を喫したが、引きずらなかった。初優勝に向けて大きな1勝。残り3日間も平幕との対戦が続く。

大関正代も2敗を守り、大栄翔とトップを並走する。竜電を寄り切りで下し、初優勝した昨年秋場所以来となる2桁白星。11日目には2日連続で物言いがつく際どい一番を制し、幸運にも押されて2度目の賜杯を目指す。

大関朝乃山は4敗目を喫して、優勝争いから大きく後退した。関脇照ノ富士に寄り切りで敗れた。これで照ノ富士には初顔の昨年7月場所から4連敗。相四つの大関経験者に地力の差を見せつけられた。

優勝争いは3敗がいなくなり、2敗の正代と大栄翔の2人が、賜杯に近づく結果となった。

2差の4敗勢は朝乃山、照ノ富士、明生、逸ノ城、琴ノ若の5人となった。