左ふくらはぎの負傷で春場所9日目の22日から休場した東十両7枚目宇良(28=木瀬)について、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)が、弟子のけがの状態を説明した。

報道陣の電話取材に応じ「1、2日くらい様子を見ないといけない。両膝をやっているので、ちょっとした力の入れ具合で炎症を起こす。用心して、膝の状態も見て決める」と話した。今場所は8日目を終えて6勝2敗と好調。過去に負傷した左膝が炎症を起こしている可能性があるというが、重症ではなく、11日目以降で再出場させる意向を示した。

宇良はこの日、日本相撲協会に「左腓腹部肉離れにより3月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。8日目は東十両4枚目炎鵬との“人気小兵対決”を制したが、土俵際でもつれた際に左足を負傷した。

診断書では負傷箇所は左ふくらはぎとなっているが、師匠によると宇良本人は「(左足が)全体的に痛い」と話しているという。普段の歩行など私生活に支障はない痛みで、最も痛みを感じるのはそんきょをしたとき。過去に手術を受けたのは右足だが「それをかばって反対の足にくるのが怖い」と大事を取った。

テレビ電話越しで会話した宇良の様子は「顔を見たらケロッとしている」と、表情は明るいという。