関脇高安(31=田子ノ浦)が、新小結の若隆景を突き落として6勝目を挙げた。

相手のおっつけに苦しみながら、何度も左をねじ込もうと圧力をかけた。最後は左のはず押しで上体が起きかけたが、土俵際で右から突き落とし。粘り強い相撲に「我慢できました。腰だけはしっかり落として、落ち着いて取ることができた」とうなずいた。

場所前の1日に腰を痛めて、初日の4日に日本相撲協会に「急性腰痛症により約10日間の安静、休養が必要」との診断書を提出して休場。3日目から出場して、ここまで6勝2敗2休の成績を残している。

先々場所は小結で10勝、先場所は関脇で10勝を挙げた。今場所の大関とりは厳しい状況だが、来場所につなげるためにも10勝以上は欲しい。横綱、大関戦も控える終盤戦に向けて「自分の相撲をしっかり土俵の上でできればいい」と気持ちを高めた。