アマチュア相撲の日本一を決める全日本選手権が5日、東京・両国国技館で行われ、高校横綱で鳥取城北高3年の落合哲也(18)が、大相撲の三段目100枚目格付け出しの資格を得た。

予選トーナメントを勝ち上がると、決勝トーナメント1回戦では2年前の19年に第69回大会を制した谷岡倖志郎(近大職員)を破った。準々決勝では中村泰輝(日体大3年)に敗れたが、高校生が全日本選手権で8強入りするのは、第59回大会の中村大輝(現北勝富士)以来11年ぶり。大躍進となったが「相手がどうのこうのより、かかってこいという気持ちだった。たたきのめすつもりだったので悔しい」と、満足する様子はなかった。

付け出し資格を得て、角界挑戦への夢が広がった。今後の進路については「すぐプロにいきたいです」と力強く宣言。「もっとパワー、スピード、心技体を磨いていきたい」とさらなる成長を誓った。

「三段目最下位格付け出し」制度は15年5月に導入された。新弟子検査の前日まで25歳未満が対象で、全日本選手権、全日本実業団選手権、国体成年個人の3大会のいずれかで8強以上の成績を収めた者に資格が与えられる。有効期限は大会優勝日から1年以内だったが、コロナ禍でアマチュア相撲の各大会が中止、延期になる状況を鑑みて、昨年10月に2年以内へと延長になった。