元関脇隠岐の海の君ケ浜親方(37)が16日、9月30日に東京・両国国技館で行う引退相撲について大相撲名古屋場所が開催されているドルフィンズアリーナ内で取材に応じた。

君ケ浜親方は「地元に最後の恩返しをしたい。島根を知っていただけるのが一番いいかなと思っている」。島根県隠岐の島出身。地元には「隠岐古典相撲」という伝統行事があり、その特徴のひとつに力士の土俵入りの際に大量の塩をまくものがあるという。「激励という形で塩をまく。国技館でできればと考えている」と話した。

当日は隠岐の島から成田へのチャーター便も準備。地元の相撲道場の子どもたちを招待したい意向もある。「生で見る経験はなかなかできることではないんで」。地元の相撲文化発展へ最後まで貢献する。