11勝3敗で単独首位に立って千秋楽を迎えた東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)は、大関経験者の朝乃山に勝てば、記録ずくめの初優勝が決まる。

初土俵から所要18場所の優勝となれば貴花田(後の貴乃花)と朝青龍の24場所を大幅に更新し、年6場所制となった1958(昭33)年以降初土俵の力士では最速(付け出しを除く)。

21歳0カ月での優勝は白鵬を抜き、58年以降で3番目の年少記録となる。

十両、幕内と連続Vとなれば1914(大3)年1、5月場所の両国以来、109年ぶり2人目。

静岡県出身力士としても初の優勝となる。