大相撲の元大関朝潮で、先代高砂親方の長岡末弘さんが67歳で亡くなっていたことが判明してから一夜明けた4日、恵夫人が都内の自宅前で報道陣の取材に応じた。

死因が小腸ガンであったこと、2日に亡くなったことなどをあらためて説明。自宅で亡くなっていたことを明かし「外にいることが多い人で、家族でいることが少なかったので、相撲の邪魔をせず、家族で静かに送りたい。今はそっとしておいていただければ」と、気丈に話した。

恵夫人は「楽しい人でした。いろんな思い出があります。あんまり言うと…」と、冗談めかして涙を流すしぐさを見せたが、いつ泣き崩れてもおかしくない中でこらえ、最後まで前を向いて報道陣に対応した。「すごく絵になる人でした。なんとなく、まだ、いない感じがしなくて…。最後は安らかに亡くなりました。本当に我慢強い人なので、私に苦しい、しんどいと、ほとんど言ったことはなかったです」と、故人と築いた仲むつまじい家族生活の一端をのぞかせた。

近日中に家族葬を執り行う予定で、恵夫人は「九州場所(12日初日、福岡国際センター)が終わりましたら『しのぶ会』を開く予定です。主人はにぎやかな方でしたから、またその時には、皆さんにお知らせします」と、多くの関係者の来場を歓迎していた。