関脇琴ノ若(25=佐渡ケ嶽)が、自身初、幕内では13年ぶりとなる珍手の大逆手(おおさかて)で3連勝を飾った。西前頭2枚目の明生との長い相撲で、1分を超えると次第に苦しい体勢に。明生に左四つで密着されたまま、土俵際で棒立ちのようになった。そこから寄り立てられたが、肩越しの右上手は離さなかった。土俵際で弓なりになったが明生を裏返しにすると、もつれて互いに背中から落ちたが、執念で残して大逆転勝ちを呼び込んだ。

幕内取組での大逆手は、2010年初場所14日目に、当時関脇の把瑠都が、垣添(現雷親方)に決めて以来となった。