三段目は十両経験者の西26枚目の藤青雲(26=藤島)が、西44枚目の隆勝生(18=常盤山)との全勝対決を制して、優勝した。

「けがをしないことが目標だった。優勝できてうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。

立ち合いで鋭く当たると、「今日は前に出られました」ともろ差しの体勢を作って、一気に寄り倒した。

昨年夏場所で新十両昇進を果たして、いきなり勝ち越し、東十両6枚目まで番付を上げた注目株だった。だが6月の稽古中に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂。7月6日に手術し、リハビリ生活が続いていたこともあって、今場所が復活を期する土俵だった。

「けがした時は精神的にしんどかった」。そんな状況でも藤島親方(元大関武双山)の「頑張れば(関取に)戻れる。またはい上がってこう」という言葉に救われた。

今場所の点数は「引いてしまったこともあったし、前に出られていないので70点」。関取復帰へは「一場所でも早く」と気合が入る。「しっかり足腰を作ってけがをしない体を作っていきたい」と決意を新たにした。

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