大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査が2日、大阪市内で行われ、昨年10月の国体成年個人8強で幕下最下位格付け出し資格を持つ福岡県出身の松井奏凪人(19=宮城野)ら受検した27人全員が身長167センチ、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ、65キロ以上)の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。年6場所で最も志願者が多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少となった。

鳥取城北高出身の松井は171センチ、118キロでパス。「やっとスタートラインに立った。毎日いい稽古ができて充実している」と語った。

昨年11月の全国学生選手権個人16強に入り、三段目最下位格付け出し予定で東農大の猿川天嵐(22=時津風)、和歌山・箕島高で昨年10月の世界ジュニア選手権優勝の野田典雅(18=藤島)も通過した。