大相撲の小結平戸海(24=境川)が、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で大関とりの足固めへ、好調をアピールした。24日、神奈川・座間市で行われた夏巡業の朝稽古で、関取衆では関脇霧島の11番に次いで多い、10番の申し合いに参加。4勝6敗だったが、得意の四つ相撲だけではなく、押し相撲の相手に突き、押しで対抗するなど、攻めの引き出しが増えたことを印象づけた。「秋場所は、まずは勝ち越しを目指す」と、謙虚に話した。

新三役だった7月の名古屋場所は、10勝5敗の好成績を収め、初の三賞となる技能賞を受賞するなど飛躍の場所となった。三役で3場所33勝が昇進目安とされる、大関とりの起点もつくった。現在の角界では少なくなっている中卒たたき上げのホープ。じわじわと力をつけたことが周囲にも認められ「(巡業の申し合いで)買ってもらえるようになった」と、以前までとの違いも感じている。

今月4日から全19日間行われる夏巡業も、残すは神奈川・横須賀市で行われる最終日の25日だけとなった。6時間にも及ぶこともある、今回の巡業のバス移動中には、動画配信大手ネットフリックスで独占配信している話題のドラマ「地面師たち」を鑑賞。ちょうど前日23日に全7話を見終えたといい「面白かったっス!」と、巡業中も張り詰めた空気ばかりではなく、旺盛な好奇心に背中を押される形で、オンとオフを切り替えられている。秋場所に向けて「もっと立ち合いを良くしたい」と力説。当面の目標とする勝ち越しの先に、2場所連続の2桁白星、さらには大関昇進を期待される存在になってきた。【高田文太】