東前頭10枚目の玉鷲(40=片男波)は連敗せず、1敗を堅持した。立ち合いに頭で当たった後、そのまま土俵中央で錦木と力勝負に。「押そうとしたけれど、錦木関の力が半端なかった。マジで疲れた」と苦笑い。それでもタイミング良く右からいなしてはたき込んだ。
角界の鉄人と呼ばれ、毎場所のように記録を塗り替える。歴代5位タイとなる幕内連続出場1024回に到達。60年代から70年代半ばにかけて活躍し、「史上最強の関脇」と称された長谷川に並んだ。それでも記録については本人は無関心。「今は自分の相撲に集中して楽しんでいる」と充実した表情で語る。
8日目は、ここまで土つかずの快進撃を続ける金峰山と顔を合わせる。取組前から把握済み。「明日のために今日は頑張れた。早く寝て、休んで、また明日。相手が全勝だからより楽しみ」。土俵に立ち続け、強い相手と相撲を取る日々に、純粋な喜びを感じている。
先場所で不惑を迎えたが衰え知らず。40代にして2場所連続勝ち越しが見えてきたどころか、優勝争いを盛り上げる存在となっている。【奥岡幹浩】

