東京都知事杯第12回全国中学選抜レスリング選手権大会(東京都レスリング協会主催)が11月27、28の両日、東京・世田谷の駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で2年ぶりに行われた。

協会の松浪健四郎会長は「コロナ禍などの理由で試合ができていない。若い選手に力いっぱいマットの上で汗を流して欲しい」と、安全で安心な大会運営を模索した。

協会は「間違いがあってはならない」と保護者含め無観客での開催を決断。選手や関係者は、大会2週間前からの体温チェック、当日の抗原検査、協会マスクの着用を実施。さらに試合マットは、10試合ごとに消毒するという徹底した対応だった。

1人でも感染者がいると団体全員が出場停止となる厳しい条件の下、全国の163のクラブチームから選ばれた選手589人と大会関係者、チームの監督、コーチら両日で約2000人が参加した。

工藤章副会長は「感染対策に検査キットや消毒要員が増えたが、無事に終わって良かった。協会の仲間やクラブの関係者が、資金集めに奔走した」。子どもたちの笑顔が明日のレスリング界を盛り上げる。協会は「来年も実施したい」と成功に笑顔をのぞかせた。協賛は日刊スポーツ新聞社、カルテックほか10社、1団体。

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