【3年連続で…心身とも疲労のピーク】
中学硬式野球5団体の夏の王者によるトーナメントも3回目。3年連続出場の世田谷西は今年も初戦で姿を消した。ヤングリーグ代表のオール岡山ヤング(岡山)の2人の投手が崩せない。内栫陽向主将(3年)が「制球もキレもよかったけど、驚く球ではない。なのに投球術がうまかった」と振り返るように、6回以外は毎回ヒットを放ちながら、散発6安打で完封された。
8月1日から日本選手権、12日からG杯で計10試合を勝ち抜いた。その後も宮崎遠征があり、心身ともに疲労はピークだった。モチベーションはあった。現地集合の東京での大会と違い、遠征先で3年生同士話す機会が多かった。
1年の夏、日本選手権とG杯を制した3年生を応援しながら「自分たちにもできるのか?」と疑心暗鬼だった。毎年数人はいた2年生から1学年上のチームに抜てきされることもない「スター不在」で始まった新チーム。秋の支部大会でセカンドチームの「世田谷西TC」に負けた。それが公式戦唯一の黒星で連勝を積み重ねた。夜の宿舎の語らいは「最後まで勝ち続けよう」と前代未聞の「4冠」に向かって盛り上がった。
ただし、毎年そうなのだが、今大会の相手は優勝決定から1カ月以上「打倒セタニシ」だけを目標に、仕上げてくる。最終回、意地の二塁打を放った元木が泣いた。「このメンバーが好きでした。このメンバーで最後まで勝ちたかったです」。無邪気に泣けるひたむきさも、強い彼らの魅力だったことを、初めて見せた涙が教えてくれた。【久我悟】
▶準々決勝
世田谷西000 000 0=0
オール岡山ヤング003 000 X=3
【世】松山、徳久、吉住、福田―海老澤、鐘ケ江【オ】大内、井澤―漆谷 [二] 増永(オ)、元木(世)

