AKB48の4期生メンバーが26日、東京・秋葉原のAKB48劇場でデビュー10周年記念公演を行った。

 07年5月のオーディション合格者のうち、現役の大家志津香(25)NMB48藤江れいな(23)らが出演。8人中6人が既に卒業しており、懐かしい顔ぶれの久々のステージで盛り上がった。

 AKB48は3期生までのメンバーでチームA、K、Bの3チームを結成したため、4期生は初めての「研究生」としてスタートした。同期で一緒にチームを組むことはなく、それぞれ別のチームへと昇格していった。そのためか、「絆の薄い世代」と言われることもあり、卒業後に声優として活動する中西優香(28)は「20周年公演はやらないだろうしね」と笑わせた。

 研究生公演当時によく踊っていた楽曲を中心に、12曲を披露した。女性同士の禁断の愛を表現した曲「おしべとめしべと夜の蝶々」は、なぜかバラエティーキャラの大家と、現役時代から「男子系女子」と親しまれたイケメンな中西が担当。曲中の掛け合いでは、中西が「これって地獄絵図だよね…。ねえ、誰得なの?」と客席の視線を気にする中、大家が「どうかしら? マニアもいるのよ…」などと返し、劇場を爆笑に包んだ。

 デビューから10年がたち、メンバーたちが近況を明かした。卒業後、バイトAKBを経て現在はグループ運営会社AKSの広報として働く佐伯美香(27)は「(自己紹介で)名前を呼ばれなかったらどうしようと思っていて…。ここ(舞台袖)に座ってお願いしてました」と本音を明かした。藤江は、NMB48移籍後はすっかりお姉さんになったといい、倉持明日香(27)が「『みんなの妹』がお姉ちゃんになって、後輩におごってるんだって」と裏話を披露した。09年に卒業した瓜屋茜(24)は、公演中に結婚したことを明かし、ファンだけでなくメンバーも驚かせた。中西は「一番乗りじゃん! 瓜屋より年上のメンバーが何人いるか…」と微妙な表情を浮かべていた。