AKB48武藤十夢(26)が、今月から芸能事務所「生島企画室」に所属していることを16日に、自身のSNSなどで発表した。事務所移籍にあたって、インタビューした。

現役アイドルで気象予報士。4年ほど前、ある現場で撮影の合間にテキストを開いて勉強している武藤の姿を見たことがある。「自分だけの武器にしたい」。すでにシングル選抜になったり、総選挙でもランクインしていた。それでも、さらに武器をつくろうとしている姿を見ていただけに、実際に19年に合格し、現在ではお天気キャスターを務め、さらにフリーアナやキャスターが多く在籍し、個性をよりいかせそうな事務所に所属が決まったことは、感慨深いものがあった。

現在、金曜お天気キャスターを務めるABEMA「ABEMA Morning」では、毎回自ら原稿も準備して生放送に臨み、よどみなく天気を伝えているが、舞台に初出演した際などは滑舌が抜群に良かったタイプではなく、総選挙のスピーチでも“グダグダ”だった。もっとも本人も、「当時はダメダメでした(笑い)。先輩が卒業されて、MCで仕切ったりとか、誰もしゃべらなかった時に穴を埋めたりとか、大人数ならではの経験もよりしてきて、瞬発力みたいなものは少しはついて、成長できたとは思います」と当時を回想。場数を踏みながら、しっかりと努力してきたたまものだろう。

今後はAKB48としてアイドル活動を継続しながら、個人活動もさらなる飛躍を誓っている。AKBでは「最前線で引っ張るという感じではないですが…」と謙遜するが、事務所所属をまた1つのきっかけにして、持ち前の個性をさらに磨いて、後輩たちにもその背中を見せていってほしい。【大友陽平】