NMB48安部若菜(22)が、好奇心を武器に活動の場を広げている。昨年発売の初小説「アイドル失格」のドラマ化(BS松竹東急、24年1月13日開始、土曜午後11時~)も決定。アイドルの枠にとらわれない、多彩な活躍を見せる安部の心境に迫った。
読書は小さい頃から大好きだったといい「幼稚園の時からすごく人見知りで、友達もいなくて…。本が友達みたいな状態でしたね」と振り返る。小学生時代には図書室に通い詰め、年間100冊程を読破。「作文を書くのも好きで、読書感想文を勝手に10枚くらい書いて逆に怒られたりしたこともありましたね」と笑顔で明かした。
小説の執筆は同作が初めて。「文章を書くのはすごく好きで得意だと思ってたんですけど、小説となると…情景を言葉にしたり、空気感を文字にするのがすごく難しくて苦戦しました」と話した。執筆の息抜きも“小説”で「たくさん読みました。こういう表現してるんだとか、今までとは本を読む目線がすごく変わりましたね」。さまざまな作品に触れ「やっぱり作家さんってすごいなって強烈なパンチを食らうような、余計に自分の上手くいかなさを思い知らされたりもしたんですけど…でも書くことでより本が好きになりました!」と笑顔を見せた。
同作はアイドルとオタクの禁断の交流を描いた恋と成長の物語。進路や劣等感など、自身がアイドルとして思い悩んだ経験を糧にして執筆したという。出版後の心境の変化を聞くと「よりアイドルのことが好きになりました」とほほ笑んだ。「ライブで恋愛の曲を歌うときに、小説で書いたことを思い出しながら主人公になりきって歌うこともあります。葛藤をいろいろ書いたことで、より前向きに活動できるようになりました」。
執筆業にとどまらず、幅広い分野に関心を持ち活動の場を広げている。落語が趣味で高座にあがったこともあり、公式プロフィルには将来の夢としてアナウンサーを掲げている。「『言葉』がすごく好き。選ぶ一言一言で伝わり方がすごく変わってきたり、受け取る人によって全然違うものが見えていたりするのが奥深い」と語った。高校時代から株式投資をスタートし、大学では経済学部で学んでいる。三田紀房氏の人気投資漫画「インベスターZ」と新聞の連載でコラボした経験も。グループの所属先である吉本興業に投資したいか聞かれると「1回悩むところですね…」と首をひねり、笑いを誘った。
取材では新たな夢についても口にした。今後挑戦したいことは海外留学だといい「時間があればいつか。新しい世界を見ることにすごく憧れがあって」と目を輝かせた。「小説を書きながら、やっぱり自分が経験したことから自分って作られてるんだって感じたので。もっといろんな経験を積んで面白い大人になりたいです」。
好奇心と探究心を武器に、さまざまなフィールドで存在感を放っていく。【玉利朱音】

