今年も大作やヒット作の続編が毎週末公開される、映画興行が1年で一番盛り上がるサマームービーのシーズンがやって来ました。先陣を切ったのは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。年々その開幕が早まっていますが、今年は4月27日に公開された同作で戦いの火ぶたが切って落とされました。人気シリーズや続編、人気スターの主演作にアニメなど今年も盛りだくさんのサマームービーを一挙まとめて紹介します。

◆「デッドプール2」(日本公開6月1日)

 マーベル史上最も異色な下ネタ、バイオレンス満載のスーパーヒーロー映画「デッドプール」の続編。スーパーヒーロー映画としては異例のR指定ながら全世界で大ヒットした同作だけに続編でも過激な描写やシーンが満載。アンチヒーロー、デッドプールを演じるのは、前作に引き続きライアン・レイノルズで、新たに日本から忽那汐里も参戦して話題になっています。

◆「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(日本公開6月29日)

 「スター・ウォーズ」シリーズに登場する人気キャラクターの1人、ハン・ソロの生涯を描いたスピンオフ第2弾。ハリソン・フォードが演じてきたソロの若かりし日を演じるのは、オールデン・エアエンライク。チューバッカと出会い、ミレニアム・ファルコンを探し出し、ランド・カルリジアンと対面…とソロの人生が描かれています。多くの批評家が、ロン・ハワード監督の手腕を評価しており、全米のファンも25日の公開を待ちわびています。

◆「オーシャンズ8」(日本公開8月10日)

 全米で6月8日に公開される本作は、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンら豪華スターが集結した大ヒットシリーズ「オーシャンズ」の女性版リブート作。女性犯罪集団が、ニューヨークで開催される世界最大のファッションショーの展覧会「メットガラ」を標的に。犯罪チームのリーダーを務めるのは「オーシャンズ」シリーズでクルーニーが演じた大泥棒ダニー・オーシャンの妹役となるサンドラ・ブロック。他にもアン・ハサウェイ、ケイト・ブランシェットら豪華で美しいスターが共演しています。

◆「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(日本公開7月13日)

 今年シリーズ誕生25周年を迎えた「ジュラシック・パーク」の最新作は、シリーズ5作目となる「ジュラシック・ワールド」(15年)の続編。遺伝子操作によって作られたどう猛な新種の恐竜の暴走を描いた前作は、全世界興行5位となる16億7171万ドルの興行収入を記録。続編は、インドミナス・レックスの脱走によって崩壊した恐竜テーマパークを有する島で火山の大噴火の予兆がある所から物語が始まります。

◆「シカリオ2:ソルダード」(6月29日全米公開)

 15年に公開されて大ヒットしたメキシコの麻薬カルテルを描いた「ボーダーライン」の続編。アメリカとメキシコの国境を舞台に密輸ルートを破滅する戦いが繰り広げられますが、今作で密輸されるのは麻薬ではなく、テロリストたち。前作に引き続き、ベニチオ・デル・トロが殺し屋に扮し、ジョシュ・ブローリンがCIAエージェントを演じています。

◆「アントマン/アントマン&ワスプ」(日本公開8月31日)

 スーツを身にまとうと1・5センチの世界最小ヒーローになる「アントマン」(15年)の続編。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(16年)でアベンジャーズ入りしたアントマンに、今度は相棒ワスプが登場してさらにパワーアップ。

◆「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(日本公開8月3日)

 トム・クルーズ主演の人気スパイシリーズ「ミッション:インポッシブル」のシリーズ第6弾。96年の公開から人気の衰えることのないシリーズの最新作でもヘリコプターを使ったスタントなど、パリやベルリンを舞台にクルーズが命がけのスタントに挑戦しています。

◆「レプリカ」(8月17日全米公開)

 キアヌ・リーブス演じる神経科学者が交通事故で亡くなった妻子の意識をクローンに移植させるSFスリラー。

◆「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」(日本公開8月24日)

 人気ポップグループ「ABBA」のヒット曲で構成された大ヒットミュージカル「マンマ・ミーア!」(09年)の続編。メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、アマンダ・セイフライドら豪華キャストが再び集結し、前作のその後と主人公の母の青春時代のエピソードを中心に過去と現在が交差しながら物語が展開していきます。新にシェールが祖母役で出演しているのも注目です。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)