人気アクションシリーズ最新作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の公開を目前に控えているトム・クルーズが、3日に56歳の誕生日を迎え、“アラカン”の仲間入りを果たしました。クルーズといえば50歳を超えてもなお、スタントなしで過酷なアクションに自ら挑戦することで知られていますが、新作の撮影では高難易度の上空約8000メートルからのスカイダイビングに挑戦。成層圏ギリギリの高さから特別な酸素マスクを装着して時速420キロで高速落下するという驚きのスタントを成功させ、このほどそのメイキング映像が公開されました。
俳優として史上初めて難易度の高い「ヘイロージャンプ」と呼ばれる命がけのスタントに挑戦したクルーズですが、昨年は同作の撮影中に建物の屋上から隣の建物に飛び移るスタントで壁に激突して足首の骨を折る大けがを負ったことはまだ記憶に新しいところ。そんな大けがを負いながらも数週間で撮影に復帰し、ストイックにその後もスタントマンなしで撮影を続行したといわれています。本作では他にもヘリコプターを操縦するアクションなどにも挑戦していますが、クルーズがこれまで挑んだ危険度の高いアクションの数々をまとめてみました。
◆「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」(17年)
古典モンスター映画のリブート版となった本作では、墜落する飛行機内で起こる無重力状態のスタントに挑戦。落下していく飛行機の中で2日間にわたって64テイクの撮影に挑み、クルーズ作品の中でもかなり過酷な撮影だったと言われています。
◆「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(15年)
クルーズの代表作「ミッション:インポッシブル」シリーズ第5弾で挑戦したのは、時速400キロ以上に加速した軍用機の翼に飛び乗り、離陸する機体にしがみつくという前代未聞のアクション。命綱であるワイヤーが数本あったというものの、一歩間違えれば大惨事になりかねない危険なアクションも大成功させ、緊迫したシーンを見事に演じ切りました。
◆「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(11年)
世界で最も高いドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の壁をスタントマンなしで自らよじ登るというアクションに挑戦。命綱を付けているとはいえ、ビルの側面を走って移動したり、飛び移ったりする圧巻のスタントは、CGでは? と疑うほど完璧で、その身体能力の高さを改めて証明しました。
◆「ナイト&デイ」(10年)
キャメロン・ディアスとの豪華共演でも話題になった本作では、バイクアクションに挑戦。最大の見所はなんと言ってもスペインのセルビアで闘牛の群れにバイクで突っ込む大迫力のアクション。ディアスをバイクの後部座席に乗せ、猛スピードで走るシーンは手に汗を握るスタントだったようです。
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は全米では今月27日、日本では8月3日に公開されます。アラカンを迎えてもなお意欲的にスタントをこなすクルーズの圧巻のスタントに乞うご期待です。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)