日向坂46上村ひなの(18)が、「新成人」として、“先輩”としての誓いを明かした。6月1日発売の7枚目シングル「僕なんか」で、初めてポジション最前列(フロント)に立つ。グループ最年少。加入時から変わらない謙虚な姿勢だけではなく、自覚と責任感が着実に芽生えている。

優しく手を差し伸べる日向坂46の上村ひなの(撮影・鈴木みどり)
優しく手を差し伸べる日向坂46の上村ひなの(撮影・鈴木みどり)

フォーメーション発表は後列のメンバーから順番に名前が呼ばれていった。上村は「全然自分の名前が呼ばれない状況に震えが止まらなかったです」と振り返った。「1列目は怖い場所だというイメージがあったんですけど、名前を呼ばれてポジションに入った時、すごく安心感があって。メンバーの温かさを感じて、気合を入れました」と明かした。

フロントメンバーとしてメディア露出が増えた部分もある。「とにかく、学ばせていただいています。私はまだグループに貢献できている感じがしないんですけど、先輩方の姿を見て刺激をいただいています。大事なポジションなんだというのをかみしめています」と謙虚だ。

「僕なんか」は恋愛に対してネガティブになる心境を歌った曲。「私自身もどんくさいミスをしちゃって『僕なんか』と思うことがたくさんあります。何もない所で転んだり、前を歩いている人の足を踏んじゃったり…」と照れ笑い。「誰でもネガティブになることがあると思うんですけど、その中にも日向坂46らしい温かい『大丈夫だよ』というメッセージも届けられたら」と伝えた。

幼さ残る15歳の頃
幼さ残る15歳の頃

日向坂46では新メンバーオーディションを開催中。「だんだんと後輩ができるということを実感してきています。先輩として頼りない姿を見せてしまうかも、という不安もあるんですけど、四期生が入ってくれる前に、ちょっとでも大人っぽくなっていきたいなと思います」と誓った。

「髪を十数センチ切って、前髪の感じも変えてみたりしたんです。『明るくなったね』と中身の変化のことを言っていただけることもあります。最近、持ち物をいろいろ新調してシンプルなデザインのものにしてみたり、お部屋の断捨離をして、昔着ていたお洋服を思い切って処分しました!」

14歳の中2だった18年11月に三期生として加入して4年目。高3となり、4月12日に18歳となった「新成人」だ。「信じられないです。同級生の子とは『実感ないよね』という話をしていて。でも、やっぱり今まで以上に大人の女性を意識していきたい。ちゃんと自立したいです」と話した。

3月末には初の東京ドームライブも経験。「緊張もしたんですけど、不安よりも楽しさのほうが勝っていて。そこで結構自信がついた部分もあります」と笑顔で明かした。

「グループとしては、さらなる高みを目指してみんなで夢をかなえていきたいです。私個人としては、未来に向かってもっと頑張っていかなければならない若手メンバーの1人だと思うので、少しでもたくさんの方にグループを好きになっていただけるように努力していきたいです!」

身も心も大人に近づき、心強さを増している。【取材・構成=横山慧】

笑顔を見せる日向坂46の上村ひなの(撮影・鈴木みどり)
笑顔を見せる日向坂46の上村ひなの(撮影・鈴木みどり)

◆上村(かみむら)ひなの 2004年(平16)4月12日、東京都生まれ。18年8月「坂道合同オーディション」合格。同11月に三期生としてけやき坂46(現日向坂46)に加入。愛称「ひなのなの」など。162・4センチ。血液型AB。