宝塚歌劇団月組の178センチ長身スター礼華はるが、兵庫・宝塚バウホールで、初主演作「月の燈影(ほかげ)」に臨んでいる。6月14日に初日を迎え、同所で25日まで。開幕前日には通し舞台稽古で最終確認。「千秋楽まで、健康第一で走り抜けてまいりたいと思います」と誓いを口にして、スタートした。
スラリとした立ち姿の礼華が、友との絆、市井の悲哀を描いた和物に挑戦した。15年入団の101期生。研9(9年目)でバウ初主演となった。
作・演出は大野拓史氏。舞台は江戸時代後期、歓楽街として独特な発展をした「江戸」に加えられた新興地。欲望がうずまく危険な“川向こう”大川の東岸へ渡った幸蔵が、幼なじみの次郎吉と再会し、絆を取り戻していく。
礼華は、町火消しから“川向こう”へ渡ってばくち打ちとなり、街を仕切る幸蔵にふんして熱演。1年後輩の彩海せらが町火消しの次郎吉を好演した。
今作は02年、彩吹真央、蘭寿とむ主演の花組公演として上演され、その再演。今回、演技指導に彩吹も入り、礼華、彩海のコンビで、江戸の粋、悲哀を表現した。
街芸者「喜の字」は天紫珠李があでやかに表現。その弟新助には、21年入団で研3の一輝翔琉(いちき・かける)が抜てきされ、はつらつとした演技を見せた。【村上久美子】




