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主人VS私…どちらが負けてもご機嫌ナナメ

主人(高梨聖健8段)と私です
主人(高梨聖健8段)と私です

 <ふたり勝っての祝い酒…至福のときです> 棋士同士の夫婦というのは意外に多いもので、実は私もその1人です。

 棋士は独特の仕事なので、一般の方にはなかなか理解できない部分があるかと思いますが、棋士同士だと言葉なくても伝わることは多いのかなと思っています。勝ったときや負けたときの気持ちがわかるのもそのひとつではないでしょうか。

 そんな私たちにファンの方からよく質問されるのが、「夫婦で対局されるんですか?」。

 これがなかなか大変なんですよね~。主人(高梨聖健、日本棋院東京本院所属)は8段で私は4段。正直、実力差があるのは否めず、10局打って私が1局勝てるかどうか。

 以前、その1局にあたり、終局後私は思わず「やった~」と声を上げて喜んでしまいました。すると主人のほうは、次第に表情がなくなり、ご機嫌ナナメでイヤ~な空気に。。。

 他の9局は、私の表情がなくなりご機嫌ナナメ。そのまま夕飯になった時なんかは、なんともいえない沈黙が襲い、決して楽しい夕飯の時間ではなくなります。

 そんな経験を踏まえ、最近では対局数はグッと少なくなりました(笑い)。

 そして何といっても私たちにとって大事なのは本番の手合いです。自分が負けて落ち込んでいても、彼が勝ったら気分が晴れます。両方負けた時は、一緒に焼け酒。。。一番は、やはり両方勝って祝い酒♪ 至福の時間です。

 手合い後の彼からの電話やメールは今でも緊張します。「あ~お疲れさま~」と平然を装いながらも、結果を聞く瞬間はドキドキです。

 周りが騒がしくて声が聞き取れなかったときなんか、申し訳ない気持ちになりながら、もう1回ドキドキしながら聞き返します。勝ったときはいいですが「負けた」と何度もいうのはつらいですからね。

 でも、最近では結果を聞く前に、声のトーンで勝敗がわかるようになってきました。やっぱり勝ったときは声のトーンが高くて、負けたときは低~いんです。

 そんな感じでお互いに一喜一憂しながら刺激しあっています。2人ともタイトル獲れたら最高ですね! 同じ目標をもって頑張っていけたらと思っています。

[2014年5月6日10時0分]

井山裕太棋聖、伊緒さん夫妻の結婚式での1コマ。私の隣は主人です
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昨年、主人と北海道旅行に行きました。富良野のお花畑をバックに「サイコーっ」でした
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「夫婦で囲碁会」に呼んでいただきました。前列中央に私と主人(左)
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