飲酒運転撲滅のためのプロジェクトライブ「LIVE SDD(ストップ・ドランク・ドライビング) 2015」(エフエム大阪など主催)が22日、大阪城ホールで行われ、活動休止中のロックバンドT-BOLANの森友嵐士(49)とエアーバンド、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔(30)という異色の2人がデュオ「morioni」がシークレット・ゲストとして登場、初めてライブパフォーマンスを披露した。

 自らの発案でアリーナ客席から登場すると、デビューシングル「サヨナラは歩き出す」を熱唱し、観客1万1000人を喜ばせた。鬼龍院は憧れの森友と番組で共演。「声が合うと感じた」ことが結成のきかっけとなったが、「エアバンドがおこがましい」と自虐的に笑いを誘った。森友も「人前で歌うのって楽しいですね」とパワフルなボーカルを響かせた。

 4時間半に渡るライブでは、大原櫻子、DEEP、TRF、AAAらがリレー形式でステージをつないだ。出演者が恒例のコラボレーション・ステージを披露。同プロジェクトのリーダーを務めるスターダスト・レビューは矢井田瞳、吉田山田と「愛の歌」で共演。鈴木雅之のステージでもバックを務め、鈴木のシャネルズ時代の代表曲「ランナウェイ」をBENIとデュエットするなど、会場を喜ばせた。最後は参加アーティスト全員がマイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」をフルオーケストラの演奏とともに合唱した。

 またステージ裏では「プロジェクト・メッセンジャー」として、GENERATIONS from EXILE TRIBEから白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友がラジオの生放送に臨んだ。ほかにも吉本新喜劇の座長すっちー、松浦真也、吉田裕が登場らがシークレットとして登場するなど細かい演出で会場を沸かせた。

 同プロジェクトは飲酒運転撲滅の啓蒙を目的に人気ラジオ局FM大阪が主催し、07年の発足以来、毎年大規模なライブを開催。阪急電鉄、阪神電気鉄道など地元を中心に協賛企業も増加して、大阪の飲酒運転撲滅へ貢献している。この日は全国でもライブ・ビューイングを実施、今年は新たに北海道会場も設けられた。また、「JD共済プレゼンツSDD全国こども書道コンクール」と題して、全国の小中学生から飲酒運転撲滅をテーマに作品を募集、全国から集まった入賞者が、各地のDJとともに会場で力強いメッセージを発信した。

 このライブの入場料ドネーションとして交通遺児育成基金と同基金に設立されたSDD基金に寄付されるが、6年連続で総合司会を務めた小倉智昭は「2年後には(積立金)が1億円を超える。将来、音楽の道を目指す交通遺児のために役立てないか検討している」と基金の使い道を明かした。

 この日の模様は3月7日25時35分から関西テレビの特別番組でオンエア。またラジオでは、同19日25時からFM大阪を含むJFN系全国36局ネットで「BIG SPECIAL」として放送予定。ケイ・オプティコム「eo光テレビ」などでも同10日から放映される。