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下坂美織と囲碁しちゃおっ

囲 碁 教 室 美織の囲碁教室

【第10回(最終回)】実戦こそ上達の道

第10回1図
第10回1図
第10回2図
第10回2図
第10回3図
第10回3図
第10回4図
第10回4図
第10回5図
第10回5図
第10回6図
第10回6図

 さあ、前回の答え合わせからまいりましょう。皆さま解けましたか?

 <1図>。前回の問題の場面です。黒19に対して、白の対応はいかに?

 <2図>。正解は、白20と左側からアタリをする手でした。これで黒の一子は逃げられません。石を取る時には、取りたい石を盤の端へ端へと追い込む。これがポイントです。

 <3図>。では続けて見ていきましょう。あとは残りの境界線を定めていく作業です。黒21は「これ以上白に入らせないぞ」という手です。以下白22から27まで、お互いの陣地の境目がはっきりしてきました。続いて白28、黒29と「入れてください」「入れません」のやり取りが行われています。ここで…

 <4図>。うっかりAとアタリの石を助けると、どうなるでしょう? その瞬間にBとまとめて取られてしまいますね。こんなところに「オイオトシ」が潜んでいました。

 <5図>。というわけで白30とバックせざるをえません。黒31と一子を取り、以下34まで。これ以上、互いの陣地が増減するところがないので、終局となります。

 では計算をしてみましょう。陣地は、交点の数を数えます。また、取った石は、計算をする際に相手の陣地に埋めて減らすことができます。この場合は黒が2つ(白10と28の石)、白が1つ(黒19の石)、相手の石を取っています。そうすると、黒の陣地は25から1を引いた24目。白の陣地は25から2を引いた23目。ということで黒の1目勝ちとなります。

 <6図>。最後に、初手からの棋譜がこちらになります。いかがでしたか? 囲碁は陣地の広さを競うゲームです。その過程で今までご紹介したさまざまな手筋が出てきましたね。

 私は、囲碁の上達には実戦を積むことが欠かせないと思っています。これから囲碁を始めてみようという方、ぜひお仲間を誘って囲碁を楽しんでみてくださいね♪ 

[2014年2月25日10時11分]









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