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下坂美織と囲碁しちゃおっ

感謝の気持ちを持って初心に戻り対局に臨みます

現代っ子でクールな(?=^^)美織先生はあまり験担ぎをしないようです
現代っ子でクールな(?=^^)美織先生はあまり験担ぎをしないようです

【第9回】験担ぎ

Q:下坂先生は対局にあたって「縁起担ぎ」されたり、「ジンクス」を信じたりなさいますか?

A:棋士によって、対局前日をどう過ごすかはそれぞれのようです。家にこもって勉強をする人、気晴らしに趣味を楽しむ人、はたまたお仕事をする人。

 私は基本的には家でゆっくりとすることが多いです。ただ囲碁に触れないのは不安なので、翌日に疲れが出ない程度に勉強をしていますね。

 また、対局前夜にきちんと寝られるかどうかもわかれるところです。緊張や興奮で寝られないという人もけっこういますよ。前に棋士たちでその話題になったときに、私が「対局前でもぐっすり眠れるよ」と話したら、「あ、やっぱりね~」と言われたことがあります。どういう意味なのでしょうか…(笑い)。

 対局当日の朝は、どのように気持ちを高めていくかが大切ですね。縁起担ぎは基本的にあまり気にしませんが、以前勝った時と同じネックレスをつけたり、同じハンカチを持っていったりすることは、たまにありますね。

 私の中で一番効果があると思っているのは、「感謝」の気持ちを忘れないことです。いつも応援してくれている家族、友人らへの感謝。今に至るまでいろいろありましたが、こうしてプロとして対局できることへの感謝。このような気持ちを再確認して初心にかえって臨む対局は、割と良い結果が出ることが多いです。

 でも…毎回このような精神状態でいられるわけでもありません。体調が優れなかったり、落ち込んでいるときだったり……どんな時でも、自分の心を整えられるようになりたいですね。

[2014年2月18日10時25分]









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