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下坂美織と囲碁しちゃおっ

トランプでも勝負師になる謝依旻さんと向井千瑛さん

中国の杭州棋院に行ったときの写真です。エントランスが豪華で驚きました
中国の杭州棋院に行ったときの写真です。エントランスが豪華で驚きました

【第10回(最終回)】平和主義的性格でバランス重視的棋風

Q:最後の質問になりました。下坂さんの性格と棋風をお教えいただけますか?(性格なんてストレートな聞き方でスミマセン。で…性格と棋風は似るものですか?)

A:昔は、自分のことを負けず嫌いだと思っていました。とはいえ囲碁に関してのみでしたけどね。子どものころは、大会で負けるとそのたびにポロポロと涙をこぼしていたほどです。悔しいというよりは、空しい気持ちになるという感覚のほうが近いでしょうか。

 ただ棋士になってみると、「あぁ、私は決して負けず嫌いとはいえないな」と思いましたね。一昨年、初めて日本代表として世界戦に出場する機会をいただきました。日本の女流碁界を代表する、謝依旻女流二冠、向井千瑛女流本因坊とともに中国に行ってきました。

 しかし残念ながら日本勢は、2回戦で3人とも敗退。その晩は囲碁の勉強をする気にもならなかったので、みんなで部屋に集まってトランプをしました。

 (滞在場所が郊外だったので、遊ぶ場所もなかったのです)

 遊んでいてわかったことは、やはり勝負師は勝負という名のつくものは何にでも燃えるということ。2人ともとても強かった。そしてトランプといえども、負けると悔しそう。私はというと、まぁ勝っても負けてもいいかな~という程度でしたので、負けず嫌いなんて言葉は簡単には使えないな…と感じた遠征でした(笑々)。

 自分ではどんな棋風なのか、はっきりとは認識していないのですが、全体のバランスを大切にするタイプだとは思います。性格も平和主義、戦いを好みません。うーん、棋士としてはこれではダメなのでしょうか。^^;(おわり)

[2014年2月25日10時17分]









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