滝沢秀明(33)主演舞台「滝沢歌舞伎 10th Anniversary」(東京・新橋演舞場)が8日、開幕した。06年初演で今年10周年。滝沢は「10年の感謝の気持ちを込めて、やりたいことを全て詰め込みました」。演出も手掛けており、出演歴のあるHey!Say!JUMP薮宏太(25)やKis-My-Ft2北山宏光(29)を起用。演目は新旧盛り込みバラエティーに富む構成に仕上げた。

 滝沢による太鼓の上でのタップダンスや「安珍清姫」といった演目は初演以来。滝沢も「懐かしい気持ちに浸っています」と感慨深げだった。「鶴」がテーマのオリジナル歌舞伎は新作。「鼠小僧」は昨年は金色の紙で作る小判を10万枚降らせたが、今年は12万枚にバージョンアップした。

 後輩の意見も積極的に取り入れた。ローラースケートがトレードマークのキスマイ北山の要望に応え、滝沢や薮も一緒にローラースケートを披露。「光GENJI世代ですから」と言いながら軽々と滑る滝沢は「ローラースケートは小学1年生以来。滑り心地は最高です」と笑顔を見せた。

 10周年の集大成をテーマにしながら、8月のシンガポール公演も視野に入れている。冒頭で英語ナレーションを流し、第2幕は恒例の芝居を短縮。歌やダンス、フライングなど、“ザ・ジャニーズ”といった見た目に分かりやすいダイナミックな演出を増やした。同公演では薮に代わり、A.B.C-Z河合郁人(27)の出演も発表された。

 滝沢は「ジャニーさんの作品が初めて海外に行くので気合を入れてやりたい。いいチャレンジになると思います。まずはこの1カ月半、いろいろな気持ちを乗せて届けていきたい」。集大成の舞台を成功させ、初の海外公演に臨む。【近藤由美子】