映画「きみはいい子」(呉美保監督、27日公開)の舞台あいさつが7日、都内で行われ、呉監督(38)が先月29日に第1子となる男児を出産したことが分かった。

 司会者が「呉美保監督が元気な男の子を出産しました」と報告した。会場には、呉監督が生まれたばかりの長男を抱く写真が映し出された。この日、呉監督は会場に姿を見せなかったが、司会者が呉監督のコメントを読み上げた。

 「私事ですが、5月29日に第1子となる男の子を出産しました。たった今の私は、息子のおむつを変えているか、おっぱいをあげているか、ともに寝ているか、泣きやまない息子をあやしているか、そのどれかだと思います。誕生してまだ10日にも満たない息子は、時々目を開けてて、私をじーと見つめます。私は息子に見つめられるたびに、親として、とてつもない責任を感じるとともに、わが子をぎゅっと抱きしめずにはいられなくなります。その気持ちこそが今の私にとっての幸せなのかな」

 関係者によると、母子ともに健康で、すでに退院しているという。

 この日、登壇した高良健吾(27)と尾野真千子(33)も祝福した。高良は「連絡を取り合ってましたし、うれしいですね」。撮影は昨年6月から7月に行われたが「1年前に撮影していて、今もう生まれてて、変な感じ」。尾野は「おめでとうございます。以前は(おなかが)大きかったのに、母親としての実感がまだないと言っていた。(心境の)変化を聞いてみたい。早く会いたいです」と再会を心待ちにした。

 呉監督は「そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭の優秀監督賞を受賞。2月に妊娠と一般男性との結婚を発表していた。