新人賞受賞の広瀬すず(17)は「海街diary」で姉を演じた綾瀬はるか、長沢まさみとの“姉妹受賞”に「女優としても、女性としても尊敬するお姉ちゃんたちと、同じ舞台に立てたことが本当に幸せ」と言い、目を潤ませた。

 11月のTAMA映画賞授賞式では綾瀬とともに受賞し登壇したが、長沢を含めた3姉妹での受賞は格別だった。「お姉ちゃんの受賞が自分のことのようにうれしかった。お姉ちゃんはキラッキラで、すごいと思って見ていました」。映画界の父と慕う是枝裕和監督(53)と同級生を演じた前田旺志郎(15)もかけつけて、「ホームだって感じた」ほど幸せな授賞式となった。

 今、女優が「違和感を持たないくらい自分にしみついたものになってきた」と感じている。高良健吾や本木雅弘らが、授賞式壇上で演技について真剣に語る姿を目の当たりにした。「役者にはそういう考え方もあるんだなと。共演してもなかなか伺えないお話。ありがたい機会でした」と刺激を受け、授賞式が学びの場となった。「糧になるといいですね。大人になって、もっと新しいものが染み付くのが楽しみ。輝きと愛情を持って生きていきたい」。大人の女優となって、再び日刊スポーツ映画大賞に帰ってくる。【村上幸将】