演歌歌手大石まどか(43)が10日、東京・北とぴあでデビュー25周年記念コンサートを行った。

 「月並みですが、あっという間でもあり、長かったという感じもあります」と25年を振り返った。一番印象に残っているのは「デビューの時で、当時は新人賞レースもいろいろあった。東京、大阪で記者会見も開いて、いい時代でした。あとはサンミュージックプロダクションということもあってか、海外で水着撮影とかグラビアとかもやりましたね」と話した。

 「歌手になりたかったけど、東京にはなじめないと思っていました。函館から上京して両親と会長の家にあいさつに行きましたが、両親と別れた時はつらかった。でも1年住むと東京が暮らしやすく、楽しい所だと思いました」と当時の状況を振り返った。

 恩師だという作曲家弦哲也(68)も応援に駆け付け、「デビュー翌年からずっと成長する姿を見てきた。25周年という節目を迎えられて自分のことのようにうれしいし、感動しています」と話した。「年齢的に演歌がしっくり来る年になって、今が1番良い味が出ると思う。将来は一人芝居や演劇にも挑戦してほしい」とエールを送った。

 「たくさんの方に応援してもらっていますが、まだまだ頑張っていかなければと思います。大石まどかといえばこの曲というヒット曲を作って、年末にファンの皆さんに恩返しをしたい。毎年年末のスケジュールを空けていますので」と抱負を話した。

 コンサートではこの日のために新調した着物とドレス計6着を披露。新曲「命、燃えて」を含む全24曲を熱唱し、集まった1300人のファンを楽しませた。