女優で声優の戸田恵子が、「ドラえもん」の骨川スネ夫役などで知られた声優の肝付兼太さんが亡くなってから約1カ月が経った今も「まだ受け止めきれないでいるんです」と気持ちの整理がついていないことを明かした。

 戸田は15日に更新したブログで、「今日は肝付兼太さんの誕生日だ」と、在りし日の肝付さんとの思い出を振り返り、「去年、傘寿をお祝いしたのにな。東京オリンピックまではまだまだ元気でいるぞ!とおっしゃってたのにな」とさみしげにつづった。

 「今でもまだ受け止めきれないでいるんです。さみしくなるばかりなので。だから私の中ではまだ肝さんは天国に行ってないことになってます。長いお休みみたいな」と戸田。「きっとチームはみんなそうなんだと思う。みんな黙って仕事してるんだ。さみしくならないように頑張ってるんだ」と、肝付さんがホラーマン役の声優を務めていたアニメ「アンパンマン」の声優やスタッフらの胸中を推し量り、「とにかく想うと泣けてくる。ひょうひょうとして愉しい愉しい肝さんだったから泣けてくる。だからまた忘れることにする。そんなくり返し」と喪失感の大きさをうかがわせた。

 肝付さんは10月20日に肺炎のため亡くなった。80歳だった。