女優柴咲コウ(35)が主演し、9日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第14話の平均視聴率が、関東地区で12・9%だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は13・1%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 9日の回は、井伊直虎(柴咲コウ)が徳政令の約束を破ったことに腹を立てた甚兵衛(山本學)ら農民たちは、蜂前神社の神職(ダンカン)を通して、今川に徳政令の発布を直訴する。直虎の政策に家臣たちが異を唱える中、小野政次(高橋一生)は徳政令の発布を命じる今川の書状を読み上げるが、直虎は「甚兵衛たちの土地はすでに龍潭寺に寄進してしまった」とはねのける。徳政令を無効にされた甚兵衛たちは、神職の指示のもと銭主(せんしゅ)の瀬戸方久(ムロツヨシ)を連れ去り、今川の徳政令を受け入れるよう要求。「農民たちの不満を収める」という政次に対し、直虎は井伊谷の民たちが潤うことを提案する。これにより直虎は甚兵衛や村人たちの心をとらえ、方久の命も救う、という内容だった。