ミュージシャンのASKA(59)が、不況が叫ばれる音楽業界について「音楽では食えない」とアーティスト側の窮状を語った。

 ASKAは26日にブログを更新。「僕は、25年以上前に『この先音楽業界は冷えて行く』とステージで語った」と、以前から音楽業界の暗い未来を危惧していた事を明かした。その理由は「音楽業界が世間に歩み寄りすぎたから」と説明。その世間への歩み寄りが「音楽を無料にすることに近づけてしまった」と、アーティスト側に不利なシステムを生み出してしまった事を嘆いた。

 その結果「音楽をやりたい人たちは、たくさん居る。しかし、音楽では食えない・・・」と、アーティストたちの窮状を招いてしまったとASKA。「音楽業界は『権利ビジネス』という名に犯され、本来、楽曲を製作したアーティストに還元されるべきものまで、他が侵食してます。今、本来の形に戻さねば、やがてアーティスト(ミュージシャン)は居なくなるでしょう」と警鐘を鳴らした。

 この打開策としてASKAは「アーティストは個人商店を持つ時代に入っている」とし、アーティスト自身がレーベルやレコード会社に頼らず、個人で発信していくべきだという自身の考えを明かした。