女優柴咲コウ(35)が主演し、11日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第23話の平均視聴率が、関東地区で12・3%だったことが12日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は12・1%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 11日の回は、龍雲丸(柳楽優弥)たちとのうたげから一夜明け、二日酔いに苦しむ井伊直虎(柴咲コウ)のもとに小野政次(高橋一生)と近藤康用(橋本じゅん)がやって来る。近藤の菩提寺から本尊が盗まれたというのだ。龍雲丸たちを犯人と疑う近藤は、直虎に身柄を引き渡すよう要求する。直虎はいったん了承したように見せかけて、中野直之(矢本悠馬)に命じ、龍雲丸たちを逃がそうと画策する。一方、南渓(小林薫)はこの件について近藤と手打ちをするため、代わりの本尊を寄進しようと直虎に持ちかける。寄進にあたって近藤の菩提寺を訪れた直虎と南渓だが、空のはずの厨子(ずし)に本尊が座っていた。本尊が盗まれたという一件が近藤のうそだとにらんだ南渓がひそかに龍雲丸と組んで隠されていた本尊を元の厨子に戻させていたのだ。真相を知らない近藤と住職はろうばいするが、南渓のとりなしで無事に騒ぎは収まる。井伊谷に戻った直虎は龍雲丸らを召し抱えたいと申し出るが「武家勤めはできない」と断られてしまう、という内容だった。