就労ビザの取得が難航して、ニューヨークに活動拠点を移すと発表しながら日本滞在中だったお笑いコンビ、ピースの綾部祐二(39)が就労ビザを取得、9月に正式に渡米することが24日、分かった。

 綾部は昨年10月会見し、米ハリウッド俳優を目指すため、ニューヨーク移住を発表。「ビッグになるまで帰ってくるつもりはない」と豪語していた。芸人として年収4000万円以上とうわさされていたが、相方又吉直樹(37)との日本でのピースの活動を4月初旬で休止し、ニューヨークに住居を確保するために渡米。5月14日にはニューヨークのセントラルパークで開催された「ジャパンデー」に親善大使として出席した。

 昨年10月に会見した際には、今年4月からニューヨークに本拠を移す計画としていたが、その後、5月中、6月中と渡米予定時期が先延ばしになり、以降は渡米は不可能になったのかもとささやかれていた。計画通りいかなかったのは、今年1月、トランプ大統領(71)が就任したことがあった。「アメリカ・ファースト」の方針を打ち出して、外国人の入国、就労ビザの発給に厳しい姿勢を打ち出したため状況が一変。就労ビザ取得が、難航していた。

 5月以降も日本にいて、品川庄司の品川祐(45)と居酒屋で一緒に飲む姿がSNSにアップされるなど“行く行く詐欺”という声も上がっていた。知人らも「(東京)中目黒の居酒屋に行けば会えますよ」と笑いのネタにしていた。

 ここにきて就労ビザ発給にめどが立ち、今月22日に吉本興業東京本社に現れて打ち合わせ。既にニューヨークでの住居は確保し、9月に正式に渡米してニューヨークに本拠を移すことが決まった。吉本関係者も「本人が一番ホッとしている。頑張ってほしいですね」とエールを送っている。