米男性誌「プレイボーイ」の創刊者として知られるヒュー・ヘフナー氏が27日夜、91歳で死去したことがわかった。

 プレイボーイ誌は同日、ツイッターでヘフナー氏の死を発表すると共に、ヘフナー氏が生前、口にしていた「他人の夢を生きるには、人生は短すぎる」という言葉を寄せた。

 同誌によると、ヘフナー氏はプレイボーイ邸で安らかに息を引き取ったという。また、ニューヨーク・ポスト紙によると、ヘフナー氏の息子クーパー・ヘフナー氏(26)は26日夜、すでに声明を発表し、「父はメディアと文化のパイオニアとして、そして、最も重要な文化的ムーブメントの背景にある声の代表者として、特別でインパクトのある人生を送りました。多くの人々が、父を深く惜しむでしょう」とコメントしたという。

 ヘフナー氏は家具を担保にローンを組んだり、家族や友人からの借金などを元手に、1953年12月にマリリン・モンローのヌードを掲載したプレイボーイ誌創刊号を発売。同年、メディア&ライフスタイル会社のプレイボーイ・エンタープライズを立ち上げ、一大帝国を築き上げた。

 私生活では2度の離婚を経て、2012年、60歳年下のモデルでプレイメイトのクリスタル・ハリス(31)と結婚。1番目と2番目の妻との間に、4人の子供たちがいる。昨年6月、長年住み続けたプレイボーイ邸を、自分が死ぬまで住む続けることを条件に2億ドル(約226億円)で売却した。(ニューヨーク=鹿目直子)