TBS系「ビビット」は6日、同番組の過去放送で倫理違反があったことについて、「こうしたことが再び起こらないよう努めてまいります」とコメントした。

 問題となったのは1月31日放送分。多摩川河川敷で多数の犬を飼っているホームレスの男性を取り上げた際、この男性を「犬男爵」と呼び、「人間の皮を被った化け物」とイラスト付きで表現。同番組は3月3日の放送で謝罪していた。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は5日、同放送について「男性の人格を傷つけるだけでなく、ホームレスの人々への偏見を助長する恐れがあり不適切だった」とし、さらに「別のホームレス男性の話を断りなく撮影し放送した点も、取材対象者との信頼関係を損ねる行為」と指摘し、放送倫理違反に当たるとした。

 これを受けこの日、吉田明世アナウンサーがあらためて謝罪。「私たちは今回の意見をしっかりと受け止めて、こうしたことが再び起こらないよう努めてまいります」とした。