米ラップ歌手エミネム(44)が、10日に放送された米ブラック・エンターテイメント・テレビジョン(BET)主催のBETヒップホップアワードの授賞式で、「人種差別者で無謀な指導者だ」とトランプ米大統領を痛烈に批判した。

 エミネムは約5分間に渡るフリースタイルのラップ「ザ・ストローム」で、北朝鮮への挑発、ハリケーンによる多大な災害に見舞われたプエルトリコに対する対応の悪さ、銃規制問題、人種差別に抗議するナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手を攻撃するトランプ大統領を非難しまくった。「政府にいるのは核による大虐殺を引き起こすかもしれないカミカゼだ」と訴え、「大統領か自分のどちらかを選ぶ必要がある」とファンに呼び掛けた。

 大統領に向かって「くそ野郎」と言い放ったエミネムのこのパフォーマンスは、デトロイトで撮影されたもので、ツイッターでは210万回以上ツイートされるなど、ネット上で大きな話題となっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)