大沢たかお(49)が24日、都内でBS-TBS「大沢たかお インカ帝国 隠された真実に迫る」(来年1月12、19日午後7時)の制作発表に出席した。

 1533年にスペインに滅ぼされたインカ帝国の最後の都市ビルカバンバを求めて、9月に17日間、今月9日間、南米ペルーの過酷なロケ取材に参加した。

 映画やドキュメンタリーなどで、これまで世界5大陸でロケを経験しているが「気温は20度から5度、海抜0メートルから4500メートルと、温度差、高度差が大きなところを酸素ボンベなしで行き来する過酷なロケでした。僕のアシスタントやプロデューサーが高山病になった。最初のロケでは2週間で6キロも痩せました」。

 それでも「4000メートルの高さから見る6000メートルの山々や、コンドルの親子が飛んでいる様子など、日々、満天の星、神秘の繰り返しですごく刺激的だった」と笑顔を見せた。

 今回は空中都市として知られるマチュピチュで初めてドローンによる撮影が許可された。10年以上前に知人から「いつかマチュピチュに行く仕事があるよ」と言われたことのあった大沢は「何か縁があるのかな。すごい挑戦になると思った」。

 ロケ先では、毛を刈って衣服の原料にする家畜アルパカの肉も食べた。「羊の肉に近い感じでした。現地では、特別の時に食べるごちそうで、おいしかった。頑張ってるのに、夕食はカップラーメンと言う時もありましたけどね」。

 エスピトゥパンパ遺跡では、発掘調査に加わった。9月には、まだ発掘が始まらなかったため、スケジュールを調整して11月に再びペルーへ飛んだ。「なかなか手を出せなかったけど、1500年ぶりに空気に触れ、太陽の光を浴びる物を見つけた。急に地上に取り出すと壊れるので、10日間かけて取り出す。そういう場面を映像で押さえることができた。僕がおいしい物を食べているより、過酷なロケで死にそうな思いをしているが、楽しんでいただけると思う」と自信を見せた。